第42章…後悔と再会

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明音に腕を掴まれ、逃げる事ができない棗。ふてくされた様に口を尖らせ、視線を下へ向けていた。 棗〔明音様、やり方が汚いです〕 明「何度も同じ手にかかっているのは棗じゃないですか。」 棗〔………〕 明「棗。いいですか?もう少し大人になりなさい。普通なら怒られる事ですよ。貴方がした事は」 棗〔………〕 明「………棗。」 棗〔はぃ…。すみませんでした……。〕 明「僕に誤る必要なんてない。相手が違います。」 棗〔……っ、、〕 明「………。来ますよ」 九〔明音様、お待たせして申し訳ありません〕 明「先を行ったのは僕達だから、別に大丈夫。詩音、悪かったね置いて行ってしまって」 [大丈夫ですっ、九十九さんとお話ししていたので] 明「九十九が?それは良かった、」 棗〔…………〕 棗の様子に勘づいた九十九は明音に話があると言い、その場を離れようとした。 九〔………。詩音様、少しよろしいでしょうか?〕 [あ、すみませんっ、] ゆっくり丁寧に詩音を降ろすと、明音と少し離れた場所へ行ってしまった。 棗〔……………………………〕 [………] ーー………また気まずい状況………
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