第42章…後悔と再会

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すると、棗は顔を真っ赤にしながら反抗してくる。しかし詩音はそんなのも気にせずに可愛い可愛いと連呼していた。 だが、そのうちに棗も無駄だと思ったのか、諦めたのかは分からないが抵抗しなくなっていた。 棗〔………〕 ーーそうだ忘れてた……。この人はあの明音様と双子。何を言ったって無駄なのは身をもって知ってるじゃないか棗! ニコニコとしながら詩音は棗の頭を撫でる。 ふわふわとした毛がお気に入りになったらしい ーー明音様にすら言った事はないけど、この髪で遊ばれるのは………あまり好きじゃないっ!!でも……… チラッと自分よりも背の高い詩音を見ると、とても楽しそうにしていた。 ーー………止めよう。楽しんでるならそれで良いや。別に、嫌な気はしないし [あのー、棗くん] 棗〔何ですか?〕 [一つ、お願いがあって……良いですか?] 棗〔お願い?………僕に出来る事なら〕 [ただジッとしているだけで大丈夫です!何もしないでください!] 棗〔は、はぁぁ……分かりましたけど、本当に何するんですか?〕
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