第42章…後悔と再会

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ーーど、どうしよう……全く分からない 詩音は悩んでいた。自分で当てると言ってしまった手前、直ぐに聞けない。 んー、と腕を組み必死に悩む詩音に対し棗は苦笑いしていた。 棗〔詩音様、そんなに必死に考え込む程の事じゃありませんよ?〕 [棗くんの弟さんの名前です。ぞんざいに扱うわけにはいきません!] 棗〔……………〕 ーーそんなに考え込む必要なんかないのに……。 [………な、棗くん] 棗〔何ですか?〕 [ぁの、非常に聞きにくいんですが、その………名前を………] 棗〔梛です。〕 [ぇ?!] 棗〔名前ですよね?梛です。梛〕 [梛、くん…。可愛らしい名前ですね] 棗〔やっぱり女子みたいですよね、棗も梛も〕 [そんな事、お母様に失礼ですよ?] 棗〔この名前は明音様がくれたんです。前の名前は……もう忘れました〕 [………明音が] 棗〔きっと、あの時は面白がって紛らわしい名をつけたんだと思います。 でも、………新しく名をくれた事で救われたのも事実なんです。だから僕は明音様には頭が上がらないんです〕 複雑そうな顔をしながら話していたが、懐かしむような、照れたような笑顔で笑っていた
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