第42章…後悔と再会

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明「そんな相手いないって!……え、ちょっと待って詩音。まさか、何も言われてないの?」 [誰にですか?] 明「誰にって、僕の知る限り詩音の相手は栄太郎しかいないでしょう!!」 [ちょっ、ちょっと待って下さいって!吉田さんとはそんなんじゃないです!むしろ、吉田さんに失礼ですよ!] 明「………本当に、何も言われてないの?」 [はい、何も] 明「本当の本当?」 [本当の本当です] ジーっと見つめる明音。しかし詩音も負けじと目を反らさずにジーっと見返していた。 明「嘘でしょ…?まさか、栄太郎がそんなに奥手だったなんて、少し驚いた。いや、かなり驚いたよ」 九十九〔奥手、のようには見えませんが。人は見かけによりませんね〕 明「んー、友としては少し残念」 人の色恋を面白がる性格は沙夜そっくりな明音である。 反対に詩音は那緒司似で後から気づく鈍感ぶりである。
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