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明「例え叔父上だとしても、父上が何を言おうとも…こればかりは引けません。」
桂「……頑固な所は沙夜譲り、だね…」
明「桂 沙夜の息子ですから。」
桂「……分かったよ。私からはもう何も言えないし言わない。」
明「ありがとうございます。叔父上」
一方 ーー
眠っている詩音の近くにいたのは棗と吉田だった。
棗は落ち着かないのか、正座をしながらもキョロキョロと辺りを見渡していた。
その逆に吉田はいつもの様に壁に背を預け寄っかかっていた。
吉「……………」
棗〔……………〕
吉「………はぁぁ。あのさぁ、君さっきからキョロキョロしてるけど何か気になる事でもあるわけ?視界に入ってきて気になるんだけど。聞きたい事があるなら聞きなよ」
棗〔ぇ、と………あの吉田さん〕
吉「何?」
棗〔明音様のご友人でしたよね…?〕
吉「付き合いは長いよ。…それが?」
棗〔いや、あまり顔を見たことがないと思ったので〕
吉「当たり前だよ。僕は京にいたし」
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