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棗〔それなら、詩音…様ともご友人だったんですか?〕
吉「詩音と?………ご友人……。」
少し眉間に皺を寄せ考える姿は自分でもどう想っているのか分かっていない様子だった。
吉「友人…ではないのかな」
棗〔え?〕
吉「少なくとも、友人と思った事なんて一度もない。」
棗〔………友人ではないのなら、ーー〕
吉田さんと詩音…様は、どんな関係なんですか?
……………
吉「関係…ね、、」
棗はあの後直ぐに桂に呼ばれ、明音と桂の三人で話をしにいった。
残った吉田は変わらず壁に背をあずけ、寄っかかっていた。
ーーあまり考えた事なかった。詩音との関係なんて、言葉に出来る様な簡単なモノじゃない。
兄妹……、師弟……、友人……、違う。
何かが違う。自分のなかでしっくりとこない。
吉「今更だけど…。どうしてこんなに気になるんだろう。」
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