第42章…後悔と再会

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吉「良かった……詩音。本当に良かった」 詩音がそこにいる事を刻みつけるかのように強い力で抱き寄せる。 詩音からでは吉田の顔は見えないため表情などからは分からないが声は酷く小さく、普段の吉田とは違い弱々しかった。 ーー吉田さん……?? [もう吉田さん、寝ぼけてるんですか?そんなに弱気になって…高杉さんに笑われますよ?] 吉「寝ぼけてなんかいないし、晋作なんてどうだって良い。笑われようがからかわれようが今は気にしない。……後で埋めるけど。」 [……………………] ーーう、埋めるっ?! [も、もう吉田さん?嫌な夢でも見たんですか?なんか子供みたいです] 子供みたい…と言った途端に抱きしめられていた身体が離された。 離されたといっても肩に手を置かれているため近い距離には変わりない。 吉「子供なんかじゃないし。忘れたの?僕君より三つ年上なんだけど」 [はい、すみません。調子にのりました] 吉「…………」 [よ、よひださん??] 吉田に頬を両方から抓られ引っ張られているため上手く話せない。
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