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それから、二月後が経ったー一
明音達も自分達の家へ帰りった。詩音と離れる事を嫌がった明音だったが、「また会う」と約束をし、倖城の屋敷へと戻っていった。
そして、詩音もすっかり怪我を回復し、今では普通に走ったり出来る。
そして現在、詩音は高杉と共に縁側に座りほのぼのと茶と菓子を食事ながらたわいない話をしていた。
高「はえーなー、お前が来てもうどれくらい経つ?もう冬だぞ?」
[どれくらい…でしょうか。…結構あっと間だったので、忘れちゃいました。]
高「あーー、まぁそうなるよなー。しっかし、風が随分冷たくなってきたなー」
[………冬、ですね。雪とか降りますかね?]
高「京の冬は寒いからなー、風邪ひくなよ?」
[私よりも高杉さんの方が薄着なんですから、注意して下さいね]
高「俺は風邪ひかねぇんだよ!」
[…………吉田さんがいたらきっと言われてましたよ。…馬鹿は風邪ひかない]
高「お前ー!!詩音てめぇー!!!」
[吉田さんならって話しですっ!]
立ち上がり、詩音を捕まえようとするも避けながら言い訳をすると途端に大人しくなった高杉。
高「稔麿なら言いそうだなー。適わねぇから止めとこ」
上下関係が出来ているらしい。
詩音は改めて二人の関係が分かった気がした。
[高杉さん、吉田さんには勝てないって分かってるんですね……]
高「う、五月蝿ぇよ!!」
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