第42章…後悔と再会

41/43
前へ
/1378ページ
次へ
何かを感づいている様子の玄瑞。 詩音もまた、何も理由などは答えずにいた 玄「そういえば…、晋作君を知りませんか?姿を見ないんです」 [………知りません。高杉さんなんて] 玄「……………。何かありましたか?また晋作君に変な事をされたとか」 [実は、高杉さんと一緒に外出していたんです。とは言っても本当に最初しか一緒にはいなかったですけど。] 玄瑞は察したのか、「なるほど」とため息をはきながら呆れた顔をしていた。 玄「まぁぁた…一人でどこかへ消えた訳ですね?もう放っておいていいですよ。いえ、逆に捨てても良いです。」 笑顔だが、真っ黒であることは分かる。呆れすぎて何も言えないのだろう。 結果、捨てても良い結果となった。 [捨てるというよりも…逆に私、捨てられた気がします………。] 玄「まったく。彼の一直線さは良い所でもありますが……まぁ、困る要因でもありますね。むしろ、困る要因でしかありませんね」 [………………………] ーー玄瑞さんが高杉さんを誉めた、と思ったけど、……違った。あの呆れた顔が全てを物語っている。
/1378ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1940人が本棚に入れています
本棚に追加