1940人が本棚に入れています
本棚に追加
玄「帰ってきたら説教ですね。酒に漬け込んでやります。」
[ぇ、ちょっ、それは]
玄「詩音さんの分もきちんとやりますから心配しないで下さい。むしろ任せて下さい。必ず無念は晴らします」
「さて、なら準備ですね。あ、湯飲みは置いておいて構いませんからね。」ーーと言い残すと立ち上がり、フフフと意味ありげに笑いながらそそくさとその場を立ち去る玄瑞
詩音は「ぁー、、」と止められる筈もなく見送った
[………高杉さん。塩漬けよりは酒漬けの方がかなり良いですよ。]
と、誰もいないのが分かっていながらも高杉を元気づけるように励ましの言葉をいっていた。
そして、その日の夜ーー
高「も、……もぉー呑めねぇぇーよぉ」
玄「何馬鹿な事を。冗談はその存在だけにしてくださいよ。」
高「アッハハハー……んー、ありがとな」
吉「何あれ。馬鹿なの?」
九「礼を言ったな。大丈夫なのか?あれ」
[私にもさっぱり………。]
あの後、帰ってきた高杉さんの両腕には大量に酒が抱えられ、満足そうな顔をしていた。詩音の事をまるっきり忘れていた様で、目が合ったと同時に顔を真っ青に変え、土下座の勢いで謝っていた。
あまりの必死さに詩音も怒れる気にはなれずになり、「大丈夫です。大丈夫」と何度も繰り返していた。
最初のコメントを投稿しよう!