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次の日ーー
バッタリと見事に朝から鉢合わせした二人。
初めて顔を見るのが自分が今、最も会いにくい人だった。
吉「…おはよう。」
[ぉ、おはよう…ございます……っ]
決して視線は合わせずに、互いに少しズラしていた。
吉田は変わらない様子に見えるが、内心では現状に困っていた。
一方で詩音は、分かりやすいほどだった。
[わ、私っ、……水浴びてきます!]
吉「うん。いってらっしゃい……って、えっ?……水、あびるの?」
[か、顔洗って目覚ましてきます!]
「あ、ちょっと」と吉田が言った頃にはすでに行ってしまった詩音。
明らかに同様しているのが嫌でも分かる。
吉「……完全に避けてる。しかも大分慌ててたし。」
ーー避けられるのが一番堪えるんだよね
吉「さて、どうすべきなのかな」
パシャ、パシャ、パシャ
と、裏庭では水の音が響きわたっていた。何度も何度も何度も何度も汲み上げては顔を洗い、また汲み上げては洗いの繰り返しだ。
既に着物は湿っているほどに水しぶきを浴びている
[……はぁぁぁぁぁぁ、、、]
ーー逃げてきたけど……逃げられる事じゃないんだよね……。
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