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ガサガサと、詩音の頭を布巾で乾かしていく。
毛先の水を吸い取り、後頭部を拭いていく
桂「またどうしてこんなびしょ濡れなんだい?雨降ってないよ」
[まぁ、…自分からかぶったと言いますか…降らせたと言いますか…]
桂「まったくもう。暖かい日でも、こんなびしょ濡れだったら風邪だってひくんだよ?」
[はい、、]
桂「これから朝ご飯なのに、どうして水浴びなんてしたんだい?晋作でもしないよ。」
[普通しませんよね…]
桂「普通はね」
[魔が差したと言いますか、気づいたらしていたと言いますか……]
桂「……まぁ、怒ってるわけじゃないけど、心配するよ。いきなりずぶ濡れの子がいるんだから」
[ですよね、、はい。すみません]
桂「昨日から様子がおかしかったけど、今朝のは魔が差したって事で私は何も聞かないよ。」
[!!///………おかしかった、ですか?]
桂「大分ね。いきなりいなくなって帰ってきたと思ったら顔真っ赤にしてたし」
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バタン!
勢いよく襖が開かれ、部屋の中へ入ってきた人物はそのままズルズルと床へしゃがみ込んでいった
桂「ん?………詩音?」
辺りはワイワイと騒ぎまくっていた為、他の三人は気がついていなかった。
しかし桂は偶然襖付近に座っていたからか気づいた。
しゃがみ込み、俯く詩音だったが、苦しんでいたり悲しんでいる様には見えなかった。
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