第43章…自覚

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桂「詩音?」 呼びかけでもしゃがみ込んだまま「はい。」と応えていた。 「どうかしたのかい?」と桂か聞いてもただ、首を横に振り否定する詩音 すると桂は、一緒に出て行った吉田の姿がないことを思い出し詩音に問いかけた。 その瞬間、ガバッと真っ赤にさせながら唇を噛みしめ顔を上げた。 「………///」 桂「……詩音??」 [よ、吉田さんは、っ、疲れて休むそうです。わ、私も、、部屋に戻りますすみません!!] 桂「ああ!詩音っ!………行ってしまった」 ーーーーーーーー 桂「で、水浴びか……動揺してるのが丸分かりだよ。」 [ど、動揺と言いますか…] 桂「じゃあ緊張?」 [………] 桂「大方、稔麿から逃げ回ってるのかな?」 [………逃げ回ってません。] 桂「クス、…そうなのかい?私から見れば追いかけっこのようだよ」 [それなら…吉田さんが鬼ですか…。……逃げるのが大変そうです] クスクスと笑いながら手を休めず、桂はわしゃわしゃと詩音の頭を拭いていく 桂「頑張りなさい。私は、両方の味方だからどちらの手助けもするよ」 [そ、それって…不利にもなりますね] 桂「稔麿の気持ちも分かるからこそだよ」
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