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桂「水かぶってたんだよ。」
吉「は………?」
桂「だから水かぶってたんだよ。あ、ちなみに全身ね?頭から足まで濡れてたよ」
吉「頭から水をかぶったって事ですか?」
桂「そういう事かもしれないね」
吉「………なんで頭から水なんて……」
桂「さぁ、それは分からないけど…本当にびしょ濡れだったよ。」
吉「…………頭から水って……馬鹿…?」
桂「ハハ、…何か聞いてないのかい?」
吉「頭冷やしてくるって…………あ。」
桂「ハハハ、なる程ね。確かに冷やしてる。っハハハハハ、考え方が面白いや」
吉「桂さん。笑い事じゃないですよ…あなたの姪です」
桂「あー、それを考えると……那緒司ではなくて沙夜譲りだね。全くそっくりだ。」
吉「はぁぁぁ、桂さん」
桂「ハハハ、ごめんごめん」
ケラケラと楽しそうに笑いながら羽織りを干すために竹竿にかけていく。
吉田はその後ろ姿を眺めながらため息をはくが、楽しそうにしている桂を見ながら苦笑いしていた。
桂「沙夜似なら、扱いは簡単だよ稔麿」
吉「扱いって…その言い方止めて下さいよ。血縁者でしょ?」
桂「血縁者だから言える事だよ。良く分かっているからね」
吉「沙夜さんが警戒心強かった理由がよく分かったような気がします」
桂「ハハハ、そうかい?」
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