第44章…隔心

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新撰組屯所ーー 沖田と詩音が偶然再会し、完全なる決別をした日から数日経っている。 詩音がいなくなって、隊士達も戸惑いを隠せなかったが…慣れたのか、ただ何も言わないだけなのか……。騒ぎ立てる事もなくなっていた。 瑞宮詩音の名を口に出す者もいなくなり、禁句のようになっているようである それは…変わっていないようで、でも確かに変わってしまった新撰組 沖「…なんか廃れてますよね」 平「ん?何だよ総司、突然…ってか、お前寝てなくて大丈夫なのか?」 沖「単なる風邪で大袈裟ですよ。長引いてるだけですから。何度言えば分かるんですか…この分からず屋」 平「分からず屋ってお前なぁ、」 沖「何度も何度も同じ事ばかり言われるのも飽きる」 平「飽きる飽きないの問題じゃねぇだろうが…」 沖「何度同じ事を言われようが、自分の身体の事は自分が一番よく分かってるんです。」 平「…………まぁぁ、そうだけどよ」 納得いったような、いってないような感じの平助 だが当の本人の沖田総司という男はケロッとした顔をしていた。 苦しそうに咳をしている所を何度か見た事のあった平助は心配するが、沖田は何か?といった目を向けてくる。 だからからか、平助もそれ以上何も言えなかった。
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