第44章…隔心

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すると、八番組の隊士達が平助と沖田に気づき頭を下げ準備が完了したことを知らせると隊士達を屯所前で待つように指示を出した。 平「じゃ、ちょっと行ってくるわ」 沖「行ってらっしゃい」 平「おう!じゃ、」 平助が巡察へ向かうと同時に屯所内に戻る沖田 すると、前方から走ってくる集団があった。それは平助達と同じく、新撰組のだんだら羽織を着た者たちだった。 「…あれ、左之さん…?」 原「あっ、総司…お前平助見なかったか?」 「見ましたけど、って今さっき巡察に行きましたよ。」 原「ぁー、よし。俺達も早く行くぞお前ら」 自分の後ろにいる隊士達に声かけする原田。すると沖田はふと、原田の持つ羽織りに気づいた。 沖「…それって…?誰の羽織りですか?」 原「平助だよ、平助!アイツ巡察のくせして羽織り忘れて行きやがった」 沖「ぁ、…そういえば…、、」 原「ったく、…普通気づくもんだろ」 沖「それで左之さんが?」 原「仕方ねぇしな…、持って行ってやらねぇとアイツも困るだろうし。なによりも隊士達に示しがつかねぇからな」 沖「左之さん優しいから、、」
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