1940人が本棚に入れています
本棚に追加
原「優しくなんかねぇよ…。」
そう呟くと、原田は沖田の頭にポンっと大きな手を乗せ、隊士達を引き連れて去っていった
沖「……慰めてるのか、元気つけてるのか…。どちらにしても、似た意味には違いないか」
原田の手をのせられた感触がまだ少しだけ残っていた。ふと、頭に手をのせてみる。
沖「…大きな手……だったなぁ」
自分の手よりも大きく、自分の手よりもゴツゴツとした男らしい手
自分の手とは、違っていた。
沖田も手には刀を握っているためか多少は堅いが、指が細長く綺麗な手をしている。
男らしいとは逆に、男にしては珍しい白く細長い
沖「………どうしてこうも違うんでしょうか」
ジッと、見つめていた手をギュッといつの間にか握りしめていた。
沖「……もっと、男らしかったら何か変わったんでしょうか…。…ぃや、……きっと同じ様になっていましたよね。」
そう呟くと、沖田は屯所内に戻っていった。
沖「……あ。…そういえば平助の話し、却下したままで結局聞かなかったな…。忘れてました、、」
最初のコメントを投稿しよう!