第44章…隔心

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原「優しくなんかねぇよ…。」 そう呟くと、原田は沖田の頭にポンっと大きな手を乗せ、隊士達を引き連れて去っていった 沖「……慰めてるのか、元気つけてるのか…。どちらにしても、似た意味には違いないか」 原田の手をのせられた感触がまだ少しだけ残っていた。ふと、頭に手をのせてみる。 沖「…大きな手……だったなぁ」 自分の手よりも大きく、自分の手よりもゴツゴツとした男らしい手 自分の手とは、違っていた。 沖田も手には刀を握っているためか多少は堅いが、指が細長く綺麗な手をしている。 男らしいとは逆に、男にしては珍しい白く細長い 沖「………どうしてこうも違うんでしょうか」 ジッと、見つめていた手をギュッといつの間にか握りしめていた。 沖「……もっと、男らしかったら何か変わったんでしょうか…。…ぃや、……きっと同じ様になっていましたよね。」 そう呟くと、沖田は屯所内に戻っていった。 沖「……あ。…そういえば平助の話し、却下したままで結局聞かなかったな…。忘れてました、、」
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