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屯所内に戻り、用もなかったので自室に戻ろうとしている時だった。
沖「げっ…、、」
何となく会いたくない。そんな言葉が似合う人とバッタリ会ってしまった。
嫌そうに眉間にしわを寄せる沖田とは対照的に、その相手は笑顔で対応していた。それはそれは胡散臭い笑顔で。
沖「何でここにいるんですか山崎さん」
「嫌やわぁ沖田はん。私に会いに来てくれはったん?ほんま嬉しいわあ」
沖「あなたの趣味に口を出すつもりはありませんが、巻き込まないで下さいよ…山崎さん」
山「ちょっとくらいノってくれても良いんじゃありません?沖田組長」
沖「生憎ですが、僕にその趣味はありませんよ。…まさか、山崎さんがそういう趣味だったとは思いもしませんでしたが」
山「んなワケありますか。仕事ですよ仕事。誰が好きでこんな事」
沖「時には男色にもならないといけないんですね」
山「違います!変装するんですよ女に!」
沖「男を騙くらかすんですね」
山「情報を得る為には手っ取り早いんでね。敵さんも、考えつかないだろうって狙いですよ。土方副長の」
沖「相変わらずずる賢い考えですぬ。捻くりかえってます。」
山「そんなの前からじゃいですか、…っと、こんな所で時間潰してる場合じゃなかった…。じゃあ沖田さん、また。」
沖「存分に情報絞ってきて下さいね」
山「勿論ですよ、組長さん」
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