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高「稔麿が帰ってくるぞ~」
[ぁ、そうですか]
高「そうそう。………って、ん?何だお前、どうでもよさそうだな」
[え、ぁ、いえ……とても急いでいたのできっと良くない事でも起きると思っていたので…なんか、少し安心しました。それに、話しの内容はとても嬉しい事じゃないですか。吉田さんが戻ってきて下さるんですよ?]
その時の詩音はとても嬉しそうに微かに頬を赤く染め、にこりと笑っていた。
それは、普通の年頃の娘となんら変わらない程だった。
そんな詩音の顔を見た高杉は玄瑞が何故詩音に早く伝える事を勧めたのか分かった気がした。
高「こういう事、か…」
[?何ですか…?]
ポツリと呟いた高杉に首を傾げる詩音
なんとなく詩音の気持ちが分かった様な気がした。
勘が鋭いのか、鈍いのか、よく分からないが高杉のふとした考えは結構当たる。よく当たると言われている九一の呟きとは違うが、高杉のは本当に稀におとずれる。
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