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バシッと叩くと、今度は詩音もまたやり返す。
高「うぇっ、、ちょっ、お前っ!これは引っ張んじゃねぇよ!!」
[あ、すみませんっ…。つい、気になってしまって]
高杉は首に巻き後ろに垂れている赤い派手な襟巻きを詩音の手からするりと抜き取り戻す。
高「ったく!意外と苦しいんだからな!!稔麿と玄瑞みたいな事すんなよっ!」
[多分皆引っ張りたくなりますって]
高「お洒落で巻いてんだよ!引っ張る為じゃねぇよ!!」
[目の前でヒラヒラされてたら気になりますって。]
高「なーんで皆この格好良さが分かんねぇんだ?時代を先取りしねぇと駄目だぞ」
[…多分、高杉さんは先取りしすぎてる気がしますが…。というよりも何年経ってもそれが流行るとはーー]
思えませんと言おうとすると高杉が「来るんだよ!」と綺麗に被せてきた。
高「いついかなる時でも派手にいかなきゃな。俺様が霞んじまう…」
[………………]
高「目立たないといけないだろ?」
[……高杉さんは目立ちすぎても良くないと思いますが。]
高「俺様が高杉晋作様だって事を!知らしめないといけねぇんだよ」
[って、…聞いてない………。]
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