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「これは二十四代目だ。」と呟いた高杉だが詩音は心の中で「結構使ってる……」と思わずにはいられなかった。
[一年で一枚…とかですか?]
高「まぁーな。消耗品だ」
[……………]
高「血とか付くと全然とれねぇんだよなー。桂とかが頑張ってくれるんだが、いつも玄瑞か稔麿に迷いもなく捨てられる。」
[………………]
高「あの迷いのなさ。情けはねぇのか!」
「血塗れな布などに情けなど普通はかけないのではないか?」と突如声が聞こえた。驚いて声の聞こえた方へ視線を向けると相変わらずの無表情のまま立っている入江がいた。
[ぁ、九一さん]
高「よぉ九一!何だお前、どこ言ってたんだよ」
九「少し稔麿と会っていた。」
高「稔麿?」
九「あぁ。まぁ橋渡し役みたいなものだ。文書を預かった」
高「俺も稔麿に会ったぞ?」
九「ああ、聞いた。馬鹿でかい声だったと」
高「何だよそれ!」
九「桂さんはいるか?」
[ぁ、多分お部屋にいるかと…。姿を見ていないので断定出来ませんが]
九「ああ、大丈夫だ。」
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