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桂「とりあえず、この場は終いにしようか。……詩音はどうしてる?」
九「先程会った時には晋作といたが…」
桂「晋作と」
玄瑞「今も一緒にいるのでは?」
桂「……晋作が口を滑らさなければいいんだけどね」
苦笑いをしながら桂は言うが、玄瑞は「その危険性はかなり高いですよ。でもまぁ、彼がどれくらいの情報を持っているのかは分かりませんが」と更に桂の心配を煽る事を言った。
九「…おそらく、そこまでの事を考えていないと思う」
桂「九一まで…、一応彼は明倫館に通っていた秀才なんだからそこまで考え無しではないはずだよ。きっと、自分なりに色々と考えてるよ。…………きっとね。」
玄「…明倫館って、、サボリ気味でしたよね彼。しかし…彼の慕われ用は一種の美徳でもありますかね」
九「…俺に付いて来い。など普通は真顔で言えん」
桂「…ま、まぁまぁ……私がふった話だが、いつの間にか内容が晋作の事になってしまっているよ。
詩音に情報がいかなければ良いんだよ。それだけは阻止してほしいだけ。」
玄「分かってますよ。桂さん」
…………………
[さて、この前桂さんに借りた書物でも読もうかな…。]
とクルっ、と身体の向きを変え自室へと戻ろうとした時、背後からガサガサっと音がした。
瞬時に振り返り、手に持っていた刀ではなく、いつも隠し持っている数本のクナイを構える
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