第45章…霞み

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「誰っ、」と問いかけるが返答がない。 しかし、確実にある気配。 [誰ですか。姿を現してください] 気配のする方へ声をかける。だが、何も起こる事はなかった。 詩音も少しずつ警戒をといていき、ガサッ!!と草むらの茂みから人影がし現れ、瞬時に応戦する詩音 キンッ!!と金属が当たる音が響く [!!…ぁ、あなた…!] 「よぉ~詩音ちゃん。久々やな~元気してたかいな?」 [以蔵さんっ!…もう、何ですかいきなり切りかかってきて] 以「すまんすまん、ちょっと驚かしてやろうと思うてな」 [心臓に悪いです。] 以「すまんて、殺す気はないから当てへんよ。」 [……………] 以「そんな疑うような顔すんなや」 [いえ。……それで誰かに用事ですか?] 以「ああ、稔麿いるか?」 [吉田さんは、いらっしゃらないです] 以「え、おらんのか?」 [はい。…多分まだ数日は戻らないと思います。] 以「稔麿おらんのか……じゃあ、桂は?桂もおらんのか?」 [ぁ、桂さんはーー「いるよ。」]
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