第45章…霞み

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桂「はぁぁぁ、微かな殺気と刃物の音がしたから来てみれば…以蔵、君か」 以「ぉ……、桂やないか。」 桂「相も変わらず物騒だね。いきなり切りかかったりしたんでしょ」 以「……………」 桂「以蔵。」 以「そんな怖い顔しなさんなって。誰も本気やない。それに、今日はちょっーと話しがあったから来ただけ。忠告や」 桂「何だい?」 以「俺も人斬りや。だから偉そうな事はいえんが…最近、動きが分かりやすいと思う。幕府側はかなり神経質になって見張っておるぞ。俺まで逃げなあかんようになるんはお断りだからな」 桂「忠告助かるよ。こちらとしても、派手に動きたくはないんだが、結果が違うのだから改善しなくてはならないね」 詩音は黙って以蔵と桂の話を聞いていた。 すぐ近くで対幕府の話しがされ、有力者達がおり、思っていたよりもかなり自分は近い位置にいるのだと感じていた。 桂「ーーそうか、分かったよ。悪いね、君にまで影響が出てしまって」 以「構わんよ。そのうち、日本国が巻き込まれる事になるからな。」
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