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桂「………本当に誰かさんにそっくりだね。」
[ぇ……?]
桂「強がりで、弱みを見せたくない意地っ張り、負けず嫌いで、……実は寂しがり屋。……本当にそっくり」
[桂さん…]
桂「でも、その子に比べたら詩音、君は全然素直な子だけど…それでも、他は同じだ。ハハっ、……血って怖いね。」
[それって…、]
桂「うん。…止め止め!これじゃあ私が押しつけてるもんだ。…詩音、君はもっと我が儘になってもいいんじゃない?」
[え、]
桂「前々から思ってたけど、我慢し過ぎだよ。もっとしたい事とかあるんじゃないのかい?そういう事…言ったって良いんだよ?誰も怒ったりしない。迷惑だなんて思わないんだから。」
[………]
桂「でも私の考えを聞いてくれるかい?…ハハっ、今言った事とかかなり矛盾してるんだけど。私は君を危険な目に合わせたくないんだよ。だから、出来る事なら君は何も知らないで…ただ、笑っていてほしい。」
[………桂さん、、]
桂「困った奴だよね。…本当に。」
[いえ……、そんな…]
桂「詩音。君はどうしたい…?私は何も言わない。君を尊重したいと思ってる」
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