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桂〔那緒司は…?彼は知っているのかい?〕
紗夜〔何となくは…。でも、彼ならきっと……最終的には納得してくれる筈です。優しい方ですから〕
桂〔そんな事言われたら那緒司も断れないだろうに〕
紗夜〔フフ、…ぁぁ、詩音?〕
紗夜の膝の上に座っていたのをゆっくりとおり、ユラユラ…フラフラしながら桂のもとへ歩いていく。
そして差し伸べた手をキュッと掴むとニコニコ笑いながら桂に抱きついた。
桂〔おや、どうしたんだい?〕
紗夜〔…活発なのは誰に似たのか…〕
桂〔どう考えても紗夜。君だよ。〕
紗夜〔あらあら〕
桂〔詩音、これから君はどう育っていくのかな?〕
紗夜〔私似なんでしょう?〕
桂〔それなら、どこまで紗夜に似るか楽しみにしているよ。〕
紗夜〔きっとほぼ同じだと思いますよ。私の娘なんですから〕
桂〔普通女の子は父に似る筈なんだよ〕
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