第45章…霞み

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桂「あの子には何だかんだ…不自由ばかりさせてしまった。…だから、君には不自由させたくないんだよ。」 [……不自由なんて。] 桂「君の意見は、変わらない?本当に、一緒に来る?今ならまだ大丈夫だよ?」 [二言はありません。覚悟は出来ているつもりです。] 桂「…うん。分かったよ。他の者達には私から伝えておくよ。」 [すみません。…桂さん] 桂「私は謝ってほしいわけじゃないんだよ」 [……ありがとう、ございます。] 桂「うん。それで十分だよ」 …………… …………………… 吉「で、どうしてそんな方向になったんですか。というよりも、何故僕に言うんですか?」 桂「仕方がないよ。彼女が前々から思っていた事だよ。それに、君に言わないで誰に言うって?」 吉「巻き込まないように手を回してたのに…。無駄になっちゃったじゃん」 桂「そんなふてくされないでよ。」 吉「別に、ふてくされてるわけじゃ…」 顔を背け、明らかにふてくされている。 そんな稔麿に笑いながら桂は「これで遠慮なくいつでもあの子を守れるね」と言うと稔麿は「はぁぁあ?!」と大きな声で驚いていた。
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