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桂「あの子には何だかんだ…不自由ばかりさせてしまった。…だから、君には不自由させたくないんだよ。」
[……不自由なんて。]
桂「君の意見は、変わらない?本当に、一緒に来る?今ならまだ大丈夫だよ?」
[二言はありません。覚悟は出来ているつもりです。]
桂「…うん。分かったよ。他の者達には私から伝えておくよ。」
[すみません。…桂さん]
桂「私は謝ってほしいわけじゃないんだよ」
[……ありがとう、ございます。]
桂「うん。それで十分だよ」
……………
……………………
吉「で、どうしてそんな方向になったんですか。というよりも、何故僕に言うんですか?」
桂「仕方がないよ。彼女が前々から思っていた事だよ。それに、君に言わないで誰に言うって?」
吉「巻き込まないように手を回してたのに…。無駄になっちゃったじゃん」
桂「そんなふてくされないでよ。」
吉「別に、ふてくされてるわけじゃ…」
顔を背け、明らかにふてくされている。
そんな稔麿に笑いながら桂は「これで遠慮なくいつでもあの子を守れるね」と言うと稔麿は「はぁぁあ?!」と大きな声で驚いていた。
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