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桂と別れ、来た道を戻る吉田
その脚はスタスタと歩いてはいたがだんだんと速度が落ちていた。
「……はぁぁ、」と無意識にはいたため息は大きく、吉田は視線をキャッキャッとはしゃいで回ってる子供達へ向ける
吉「……あんな風に、何も知らないでいた方が幸せだろうに。つくづく馬鹿だねあの子」
誰に話すわけでもないただの独り言
すると走り回っていた子はよそ見をしていたのか、吉田の足元にぶつかってしまった。
その反動で倒れそうになった子に手を伸ばし倒れるのを防ぐ
吉「大丈夫?」
〔ぁ、ごめんなさい!〕
怖いのか、ビクビクとしている子供の視線に合わせる様にしゃがんだ。
吉「よそ見してたら駄目だよ。気をつけないと次は怪我するかもしれないんだから」
〔はい…。〕
吉「……こんな場所で遊んでたら危ないよ。面倒な輩に怒られる事だってある。そんなの、怖くて嫌でしょ?なら、もっと他の場所に行って遊びな。」
「はーい」と他の子供達も返事をすると、「あの…ありがとうございました、」と挨拶をし、手を振りながら元気に走り去って行った。
吉「子供は元気で…無邪気だね。」
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