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〔ほら、何やってるの?早くしないと置いていくからね〕
〔ま、待って下さ~い!〕
〔君、体力なさすぎ。〕
〔だ、だって…!〕
〔かくれんぼした事ないっていうからしてあげてるのに。何弱音はいてるの?早く隠れないと九一に見つかっちゃうよ〕
〔かくれんぼって走らないって明音から聞きました!!普通に見つからないように隠れるだけって〕
〔それじゃつまらないでしょ〕
〔え………〕
吉「懐かしい……そんな事もあったね」
ポツリ、と呟いた言葉は無意識に出たモノ
吉田の気持ちの表れなのかもしれない。
離れていても、ふとした瞬間には考えてしまう。
彼女の事をーー
そこにー
「顔も隠さずに結構堂々としてるんですね」
後ろから聞こえてきた声
その主を一瞬にして理解した事が気に食わない
吉「別に隠す必要もないからね。それに…個人的にこそこそ隠れるのはあまり好きじゃないんだ。」
鋭い視線が注がれる中、気にせずに後ろを振り向き声の主へと視線を向ける
吉「幕府のお狗様は、よほど暇なようだね。隊務もしないで呑気にお散歩かい?」
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