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「ねぇ?沖田総司くん」と問いかける
すると沖田は眉間に皺を寄せ険しい顔をする
沖「その幕府の狗って呼び方、止めてもらえませんか?別に僕は幕府に仕えてるわけじゃないので。それは心外でしかありません」
吉「ふぅーん。まぁ、別に関係ないけど。君から話しかけてくるなんて、気味が悪いからね」
沖「僕だって、話しかけたくて声をかけたわけじゃありません。君には、言いたい事が山ほどあるんです」
吉「山ほど…ね。まぁ、そりゃああるだろうね。でも、生憎僕はその山ほどある話しを一から聞く時間なんてないんだよ。聞きたくもないしね」
沖「でしょうね。」
吉「………。悪いけど、もう行かせてもらうよ。」
吉田が一歩足を踏み出した瞬間ーー
沖「 」
吉「………」
吉「馬鹿じゃないの。」
そう吉田は言うと、沖田に背を向けスタスタと歩いて行ってしまった。
沖「…………………ハハッ、」
沖田は横目で去っていった吉田の後ろ姿
を見ながら溜め息をはいた。
沖「本当に、馬鹿なんですよ……僕。」
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