第45章…霞み

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「ねぇ?沖田総司くん」と問いかける すると沖田は眉間に皺を寄せ険しい顔をする 沖「その幕府の狗って呼び方、止めてもらえませんか?別に僕は幕府に仕えてるわけじゃないので。それは心外でしかありません」 吉「ふぅーん。まぁ、別に関係ないけど。君から話しかけてくるなんて、気味が悪いからね」 沖「僕だって、話しかけたくて声をかけたわけじゃありません。君には、言いたい事が山ほどあるんです」 吉「山ほど…ね。まぁ、そりゃああるだろうね。でも、生憎僕はその山ほどある話しを一から聞く時間なんてないんだよ。聞きたくもないしね」 沖「でしょうね。」 吉「………。悪いけど、もう行かせてもらうよ。」 吉田が一歩足を踏み出した瞬間ーー 沖「          」 吉「………」 吉「馬鹿じゃないの。」 そう吉田は言うと、沖田に背を向けスタスタと歩いて行ってしまった。 沖「…………………ハハッ、」 沖田は横目で去っていった吉田の後ろ姿 を見ながら溜め息をはいた。 沖「本当に、馬鹿なんですよ……僕。」
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