第46章…想い

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[そんなに、酷かったんですか?] 「酷いというか…まぁ、巻き込んでほしくはないもんだからねぇ。皆迷惑がってはいるよ」 お前さんも、巻き込まれたくなかったらあまり聞かないで知らん方が良いと思うよ [……………長州と、新撰組が、、、] 気づけばただゆっくり、目的もなくさ迷っていた。 頭には先ほど言われた内容が埋め尽くされていた。 [新撰組が長州の人を捕まえたとしたら、きっとそれだけじゃ終わらない…よね。] ーー拷問にかけ、情報をはかせ、相手の先を読む。それが新撰組の手段。 吉田達は巻き込まれてないか、無事なのか、それが気になって仕方がなかった。 何も出来ない自分が不甲斐ない。嫌すぎる。 [何か、…何か方法は…………ぁっ!!]   ……………… …………………………… 「久しいね~詩音。 何、俺に会いたくなっちゃった~?」 [お久しぶりです。] 人っ子一人いない場所。 二人がいたのは屋根の上だった。 一定の距離を取りながら辺りに気を張らせながら話しはじめる。
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