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そして、その日の夜ーー
桂「帰ったよー。詩音はどこだい?」
[ここにいますよ、桂さん。お帰りなさい。]
ひょこっと顔を出し笑顔を向ける。
桂もまた「ただいま」と言い、腰から刀などを抜き取り立て掛ける
[数日ぶりですね。そんなにお忙しいんですか?]
桂「んー。そうだね、私は今まで仕事放っておいたからそれが一気にきたね。
溜めるんじゃなかったよ…。反省してる
まだまだ終わらない事ばかりだ」
[…桂さん。]
桂「どうしたんだい?」
[………今日、外に出てきました。]
桂「そうかい…。どうだった?息抜きはできた?」
[……偶然、聞いた事があります。長州方の、枡屋の「詩音」]
詩音の言葉を遮るように被せた桂
顔を見上げると、いつもにこやかな桂にしては珍しく眉間に少し皺を寄せ難しい顔をしていた。
これは首を突っ込んではダメだと思い「しまった」と、すぐに誤ろうとすると桂は「話がある。」と言い腕を掴んで部屋の中へと引き入れる。
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