第47章…暴かれた情報

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新撰組屯所 大広間ーー 平「聞いたぜ土方さん、山崎君が情報持って帰ってきたって!」 土「ああ。」 原「当の古高俊太郎は自白せずに隠していた手紙から情報収集…か。ったく、京に火を放つ…なんて考えるなんざどうかしてやがるぜ長州の野郎」 斎「…副長。池田屋か四国屋で話し合いが行われるというのは、まだ確証は得られないのでしょうか」 沖「池田屋付近で捕まえたんだから、池田屋でなんか集まらないんじゃないですか。」 平「なら、四国屋?」 沖「その可能性も捨てられないって事ですよ。」 原「その話し合いってのは次いつ行われるんだ?」 土「山崎が枡屋から見つけた文が偽りのない確かな事なら、祇園祭の前の日…ってことは、三日後になるな。」 斎「三日…ですか。」 沖「会津の人達には伝えてるんですか?大捕り物ですよ、これ」 土「近藤さんが伝えた。連絡はないらしいがな」 捕縛された古高俊太郎は拷問に耐え、自白はしなかったものの枡屋の中を徹底的に探した山崎によって新撰組に証されてしまった情報 三日後に、池田屋か四国屋にて行われる会議 大事件の前の静かな夜であった。 長州勢 宿ーー 吉「…池田屋で会議、ね……」 ーー全く、胸騒ぎしかしないよ。しかも池田屋で会議とか馬鹿としか思えない。誰だよ考えた奴は……。 普通、全く違う場所で集まるでしょ。 吉「きっと、新撰組にも今頃は古高の情報がばれて作戦会議中かな。 なら、向こうが考えてるのは池田屋か四国屋か…か。どちらにしても半分はこっちに来るって事になる。っハハ、…勝つのがどちらかって事は目に見えてるな…」
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