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事件 二日前
桂「詩音!いるかーい?」
[はーぃ、]
桂「いたいた。ほら見てごらん!」
[文…、ですか?]
桂「あぁ。君への文だよ。」
[私?…一体どなたからですか?]
桂「それは開けてからのお楽しみ。ほらほら、掃除はもう良いから部屋で読んでおいでよ」
持っていた箒を「ほら、私がやるから」と取り上げる
[ぇ、いやでも!]
桂「いいから、読んでおいで。その文は君宛なんだから。すぐに読んだほうがいい。差出人にも悪いだろう?」
[…確かに、それはありますが]
桂「だったらほら読む。すぐ読む。さっさと開けて読む!」
[は、はいっ、]
桂の勢いに負け、小走りに部屋へと戻っていった。
桂「…良かったね、詩音。
さぁーて、掃除掃除。箒なんて持ったの久しぶりだけど…大丈夫かな、、」
…………
自室に戻り、腰を下ろし背を壁につけながら渡された手紙を開ける
[文…一体誰から、しかも私になんて]
首を傾げながらゆっくりと開けていく。
[!?……ぁ、]
開いた手紙には、聞き覚えのある名前が綺麗に書かれていた。
倖城 那緒司 と……
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