第47章…暴かれた情報

8/17
前へ
/1378ページ
次へ
吉「じゃあ、僕戻りますね」 桂「今日も宿に泊まるのかい?藩邸だってあるだろう」 吉「あまり行き来してたらそろこそ見つかった時危ないですから。」 桂「詩音には、会わないのかい?」 吉「決心鈍りそうですし……まぁ、いいかなって。僕には、……側にこれがありますから。」 トントン、と腰にかけている刀を指差す。 綺麗な漆黒な黒漣と、対になる小太刀である赤漣 吉「譲り受けたこの刀。有効に使いますよ。」 桂「…そうだね。」 吉「じゃあ、桂さん。また」 そういうと、吉田は暗闇の中に姿を消していった。 桂は遠ざかる背中に「待ってるからね、稔麿」と呟くと自身も藩邸の中へ入っていった。 ………… ………………… [………………はぁ、] 気になる。気になって仕方がない。 これから、起きる事。どうなってしまうのかが、嫌な方へしか考えが出ない。 桂から聞いた全て。 吉田が行おうとしている事。 [きっと、…関わってくるから何も言わないんだ…。捨てたって言ったって、、私を気にしすぎなんですよ…みんな、、]
/1378ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1940人が本棚に入れています
本棚に追加