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そして、迎えたその日ーー
その日は朝から桂は落ち着きのない動きをしていた。
それは、きっとこれから何かがあるというのが丸分かりな程に落ち着きがなかった。
[桂さん。少し落ち着いて下さい。]
桂「ぁ、ああ、うん。そうだね、そうだよね。」
[お茶でも飲んで下さい。]
桂「あぁ、ありがとう詩音」
ずっと立ちっぱなしの桂。視線は、扉の開いた窓の先だった
桂「はぁぁ、美味しいよ。ありがとう」
[いえ。……気になりますか?]
桂「!!……それは、まぁ気になるね。まだ昼間だから何もないんだけどね。」
[……吉田さんは、ここへ戻らないんですね]
桂「……君に会いたい筈なんだけどね、彼も頑固だから」
[………]
忘れていいよ。
もう、ひと月経ったらもう終わり。
それまでに、想う事があったなら、教えてほしい
僕は、諦め悪いから、……待ってる。
[…本当に、どうして私なんでしょうか……。あの人なら、もっと合う方がいるはずなのに]
桂「ハハ、……合う合わないなんてないよ。大切なのは、お互いの気持ちさ。境遇なんて関係ない、全てお互いのもつものを抱え込めて、初めて愛し合ってると言えるんだよ」
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