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桂「第三者からの目線でみた君達は、まだ遠慮してるかな。君も、稔麿も、相手を考えすぎて自分にも遠慮してる。まだ若いんだから、周りなんて気にせずに突っ走ったって良いんだよ。」
[ぇっと、桂さん…?]
桂「だって、久々に再会した途端に、まぁちょっと色々あったけども、…やっと会えたのにゴタゴタしてるし、稔麿は稔麿で優しすぎるから君を遠巻きにしてしまうし。まぁ、我慢出来ずに気持ちは伝えたらしいけども、、私から見たら歯がゆくて仕方がないよ!
詩音、別に言葉で好きだって言わなくたっていい。ただ自分の気持ちを伝えないと駄目だ!気持ちを伝えたらきっと稔麿は分かってくれる。
このままあやうやになるのだけは絶対に許さないよ。」
[……桂さんっ、]
桂「稔麿には止められていたし、私も反対だけど…でも。このまま放ってはおけない。詩音。」
[は、はい。]
桂「……稔麿を連れ戻してほしい。あの子は、こんなんで終わって良い子じゃない。わざわざ敵が来ると分かっている場所にずっといるなんて、馬鹿だ。自ら死にに行くようなものだっ」
「吉田さんは、今どこへ…?」
桂「旅籠 池田屋にいる。」
[池田屋…。]
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