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その日は妙に落ち着かず、眠りにつくことが出来ずにいた。
部屋の隅に小さく座り込み、ジっと帰りを待つ。
[……]
自分しかいない部屋はとても広く感じられる。
シーンと物音一つない部屋
胸騒ぎが止まない
バタン!!!!
勢いよく開かれた襖
暗く、姿は見えるが顔は見えない。
[……ぇ、]
すると現れたのはーーー
「はぁ、……はぁ、……。詩音、」
桂だった。
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