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[私が、池田屋へ行きます。
行って状況を吉田さんに伝えます。伝えて、力ずくでも一緒に帰ってきます。]
桂「駄目だ!……何を言ってるんだ!
そんな事絶対に許せないし、させない!!」
[大丈夫です。桂さん、私は吉田さんと絶対に戻ってきます。]
桂「駄目だ。それだけは許せない」
[桂さん……]
桂「駄目だ、駄目だっ!!」
頑なに許そうとはしない桂
拳を握り、首を縦には振ろうとはしない
桂「態々危険と分かってる様な場所へ、君を行かせられるものか。
これ以上、……もうっ、、……あんな想いはしたくない。紗夜だけで、十分だ!」
[桂さん、]
桂「……。君はここで大人しく待ってるんだ。」
少しの間沈黙が続き、桂がそう小さく呟くと、踵を返し、部屋から出ていこうとする。
するとーーー
パシッ!と、桂の羽織っていた羽織を後ろから詩音が掴んだ。
桂「!!?」
[言ったじゃないですか]
桂「え?」
[桂さん、私に言ったじゃないですか。
……好きにしろって!自分の、私の好きにすれば良いって]
桂「それは、、」
[言われたままに、私は自分の好きな様に行動したいんです!]
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