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桂「あの時とは状況が違うんだよ?!」
[分かっています]
桂「いや、君は分かってない!」
[分かってますっ!]
今まで聞いた事ない位の詩音の声に、一瞬驚く桂
[状況くらい、分かります……。
私だって依然は新撰組で監察方として情報収集をしてました。
彼らの戦い方を一番分かってるのは、私です。私なら、裏をかけます。]
それに、私がいるなんてきっと、あの人達は微塵も思ってないですよーー
とクスリと笑いながら詩音は言う。
[だから、私に行かせて下さい。やらせて下さい。さっきまで、あんなに息を切らせてた桂さんにもう走らせる事なんて出来ませんし。]
桂「……………………」
[だから、行く事を許して下さい]
桂「………………」
[時間がないです。一時も早く伝えないと]
桂「許さない。」
[桂さん!!]
桂「無事に帰って来なかったら、絶対に許さない。」
[!!]
桂「かすり傷一つでもつけて帰ってきたら三日間、外出禁止だ。それ以上の怪我の場合は、七日。
……玄瑞に、晋作と一緒に埋めてもらうよ?久一にだって叱ってもらう。」
[それは……、絶対に嫌ですね……クス]
桂「嫌なら、一刻でも早く帰ってきなさい。」
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