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[はいっ。]
桂「いいね?……約束だ。」
[はい。必ず]
そう言うと桂は自らの羽織を詩音の肩からかける。
桂「少し大きいかもしれないけど、これなら暗闇に紛れるだろう。……それに顔も隠せるし女だという事もすぐには気づかれない。」
頼んだよ。の言葉に詩音は頷き、急ぎ屋敷から池田屋へ向かって行った。
1人部屋に残った桂
ジっ……と詩音の出ていった方から視線が反らせずにいた。
桂「……沙夜。……どうか、あの子を守ってあげてくれ。」
呟かれたその言葉に答えが返ってくる事もなく、消えていったーーー。
ーーー
ーーーーーーーーー
「ったく、何やってんだよ会津藩は」
「どうします?近藤さん」
「いくらなんでも遅くないか?これ以上待ってたら逃げられちまう」
「……っ、」
「近藤さん。どうします……?」
「……よし。……突入するっ!!」
近藤の掛け声により、一斉に向かいーー
バンッ!!!!!!
「会津中将預かり浪士隊 新撰組。」
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