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沖「僕達の奇襲も全然驚かないんですね」
吉「まぁ、大体想像ついてたからね。」
沖「わざと、逃げなかったと言いたいんですか?」
吉「逃げる必要がないからだよ」
沖「…………」
視線だけ吉田からずらし、辺りを見渡す沖田
だが周りには人の気配はなく、吉田しかいなかった
それに気づいた吉田は眉間に皺を寄せ、小さくため息をつきながらゆっくり立ち上がる
吉「誰を探してるのか知らないけど、ここには僕しかいないよ。後は、どっかの狼達が食い殺しちゃったからね。…僕、仲間の敵討ちとか性に合わないけど君も外のお仲間さんたちも逃がしてくれなさそうだし。」
沖「……………」
吉「僕も、逃げる気ないし。」
沖「死ぬ気ですか?」
吉「死ぬのは怖くない。ただ、無駄死には嫌だよ。
何かをやり通して死ぬのなら構わない。」
沖「何を考えてるんですか」
吉「………別に。君には関係ない。それに、少なくとも君に殺られる気は毛頭ないよっ!!」
瞬時に刀を抜き、沖田へ振りかける。
が、沖田もまた直ぐ様吉田の攻撃を受け止める。
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