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ガキン!キン!キンっ!と激しい刀がぶつかり合う音が響く。
互いに次の動きを読み、
互いに隙を見せることなく、
互いにただ一人の為に、
相手を仕留める事だけを考えている。
沖「はぁ、っ、はぁ……、ゴホッ」
吉「はぁ、……疲れた?」
沖「っ、ゴホッ、……全然全く」
吉「はぁ、…そろそろ終わらせよう。僕、あまり汗かくの好きじゃないんだ。」
沖「そこは同意しますよっ!」
ガキンっっ!!!!
……………
どれくらい斬りあったのか
あまり時間は経っていないのかもしれないし、時間だけが刻々と過ぎたかもしれない
二人の息も上がり、ずっと立ち上がり続けるのも厳しい。
沖田は片膝をつけ、息を上げる。
吉田は両足で立っているものの刀を支えに立っている。
吉「はぁ、はぁ、…君。しぶとい」
沖「そっくりそのままお返ししますよ。」
互いに切り傷をつけ、同じ程の技量の持ち主だからこそ終わらない。
どちらか先に隙を見せた方が負ける。
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