第48章……池田屋事件

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ガキン!キン!キンっ!と激しい刀がぶつかり合う音が響く。 互いに次の動きを読み、 互いに隙を見せることなく、 互いにただ一人の為に、 相手を仕留める事だけを考えている。 沖「はぁ、っ、はぁ……、ゴホッ」 吉「はぁ、……疲れた?」 沖「っ、ゴホッ、……全然全く」 吉「はぁ、…そろそろ終わらせよう。僕、あまり汗かくの好きじゃないんだ。」 沖「そこは同意しますよっ!」 ガキンっっ!!!! …………… どれくらい斬りあったのか あまり時間は経っていないのかもしれないし、時間だけが刻々と過ぎたかもしれない 二人の息も上がり、ずっと立ち上がり続けるのも厳しい。 沖田は片膝をつけ、息を上げる。 吉田は両足で立っているものの刀を支えに立っている。 吉「はぁ、はぁ、…君。しぶとい」 沖「そっくりそのままお返ししますよ。」 互いに切り傷をつけ、同じ程の技量の持ち主だからこそ終わらない。 どちらか先に隙を見せた方が負ける。
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