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吉「……何か、言ってよ。…黙ったまま?」
[……っ、…何で、何でそんなっ、]
吉「………君の事が好きで、仕方ないんだよ。自分が思っていた以上に言葉にすると…伝えたくなる」
[どうしてっ、、こんな、時にっ、、]
吉「………ごめん。ごめんね」
[っ、……酷い、人。]
吉「………うん、」
[……自分だけ言って、終わりですか?]
吉「………、」
[吉田さんは、大馬鹿ですっ、、]
吉「はは……そう、かもね。否定しないよ」
[………一人に、しないで下さいっ、]
吉「一人じゃ、なぃ…だろ…?」
[……あなたが、いなきゃ……、意味ないんです]
吉「ハハッ……嬉しい言葉だ…」
[…側にいて下さい、、、これからも側に]
吉「うん。…いるよ……」
抱きしめられる力が少しずつ緩くなる。
それが何を表しているのか、
どうなるのか、知りたくなかった。
呼吸音が、か弱くなる。
力がどんどん抜けていっているのが分かる。
繋ぎ止めたい。
それが、、自分では出来ないのが、歯がゆい
[ずっと、一緒にいてくれますか?]
吉「いるよ。……君を…一人には出来ないから…」
涙が止まらない。
声が震えてしまう。
伝えたい事がまだ、沢山ある。
なのに、言葉が出てこない。
吉「ほら、………泣かないの。」
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