第48章……池田屋事件

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吉「……何か、言ってよ。…黙ったまま?」 [……っ、…何で、何でそんなっ、] 吉「………君の事が好きで、仕方ないんだよ。自分が思っていた以上に言葉にすると…伝えたくなる」 [どうしてっ、、こんな、時にっ、、] 吉「………ごめん。ごめんね」 [っ、……酷い、人。] 吉「………うん、」 [……自分だけ言って、終わりですか?] 吉「………、」 [吉田さんは、大馬鹿ですっ、、] 吉「はは……そう、かもね。否定しないよ」 [………一人に、しないで下さいっ、] 吉「一人じゃ、なぃ…だろ…?」 [……あなたが、いなきゃ……、意味ないんです] 吉「ハハッ……嬉しい言葉だ…」 […側にいて下さい、、、これからも側に] 吉「うん。…いるよ……」 抱きしめられる力が少しずつ緩くなる。 それが何を表しているのか、 どうなるのか、知りたくなかった。 呼吸音が、か弱くなる。 力がどんどん抜けていっているのが分かる。 繋ぎ止めたい。 それが、、自分では出来ないのが、歯がゆい [ずっと、一緒にいてくれますか?] 吉「いるよ。……君を…一人には出来ないから…」 涙が止まらない。 声が震えてしまう。 伝えたい事がまだ、沢山ある。 なのに、言葉が出てこない。 吉「ほら、………泣かないの。」
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