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斎「!?……副長っ、」
原「ぉ、おいっ…こいつ」
土「刀がある。隊士達を殺ったんだろう。目撃者であり敵だ。一体屯所へ連れて行く」
斎「で、ですが「副長命令だ」 ……了解しました。」
原田は沖田を背中に抱え、斎藤に視線を向ける。土方は何も言わず、ただジッと視線を向けていた。
斎「………詩音、」
[…………………]
斎「立てるか。お前は、怪我ないか?」
問いかけにコクりと頷く詩音
ゆっくりと斎藤は詩音の腕を掴み、立たせようとすると――
斎「!!…こいつは、確か」
いつだったか見た事がある顔だ。
整った容姿に、一つに結い上げた長い髪
斎「この者は……」
[……よし、だ………とし、まろ…です。]
斎「……………そうか。」
[…私が、、……殺した…。私、が‥‥]
斎「………………………」
「斎藤っ、早くしろ。」と声がかかり、斎藤も掴んでいた腕に力を込め、立たせる。
[……!?っ、]
斎「………力ずくですまないが、‥行くぞ。」
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