第48章……池田屋事件

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詩音が立ち上がろうとすると、 ズルリと吉田の身体が重力に逆らい畳に倒れる。 [‥‥ぁっ、、] 倒れる吉田に手を伸ばそうとするも、 斎藤に掴まれた腕によって止められる。 パタリと倒れる吉田 ただ見ることしか出来ず、涙が止まらない詩音 斎「行くぞ。」 ジッと吉田を見つめる詩音 原田は沖田を背負い、土方と共に斎藤と詩音を見つめ「行くぞ、お前ら」と声をかける 腕を少し強めに引くも、 手を引かれながら、視線は反らさずにただ涙を流し続ける詩音 他の隊士達に気づかれないようにと、 斎藤は自分の羽織りを脱ぎ詩音の頭から被せる。 土「お前は後ろから来い。逃げるなよ」 原田頼む。と、紐を渡し。原田は渋い顔をしながら言われた通りに詩音の手首を縄で拘束する。 お前は俺と後ろから行くからな。 悪いな、、こんな事して。と原田は俯く詩音に声をかける。 何も喋らず。ギュッと縛られながらも手を握りしめていた。 名を上げる功績を残した新選組は、 旨を張り、そのまま土方を筆頭に屯所へ歩み始めた。 夜明け近く、太陽が登り始めた頃 激しい闘いが終わった。 新選組隊士の犠牲者僅か。 新選組の名が広く知れ渡った事件となった 
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