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あの子の覚悟を捨てたくなかった。
それに少し期待していたのかもしれない。
最後は助けてくれるんじゃないか、って。
僕が駄目だったら、
近藤さんや土方さんが直接話しをするんじゃないかって。
そうすれば、詩音は話してくれるんじゃないかって
斎「局長に」
沖「え?」
斎「局長に伝えたんだ。数日前に食事を運んだ際にに少し話した事を」
ーーーー
斎「このままだと最悪な自体になります。」
近「そうか…。」
斎「お忙しいとは思いますが、局長が直接説得されてはどうですか?そうすれば、詩音だって」
近「行ったさ。」
斎「え?」
近「顔が見たくてな。トシには止められていたんだが我慢出来ずに夜中に行ってしまったんだ。
眠っているだろうから顔だけ見れたら良いと思っていた。その日は鍵をトシが忘れて行ってな…。態々、俺の部屋にだぞ?机の上に大事な鍵を置いて行ったんだ。
局長の俺なら、出入りしても鍵を持っていてもおかしくないだろう?
だから鍵を開けたまま、そのまま逃げ出せる様に、あの子に気付かれないように…。
そうしたら、あの子起きていたんだ。」
斎「……それで、」
近「私が来ると思って待っていたらしい。」
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[やっぱり。近藤さんでしたか]
気配で分かったと。
優しく微笑みながら詩音は近藤に伝えた。
背を壁に付け座っていたがゆっくり立ち上がり、
近藤に視線を向ける
[そろそろ来られるかな、と思ってました]
近「あはは、気付かれたか」
[私がお話ししたかったのもあるので、来て下さるのを待っていた部分もあります。
でも、良かった会えて。]
近「なんだい?」
すると詩音は頭を下げ、[申し訳ありません]と謝罪をした。
近藤は驚き頭を上げるよに言うも詩音は話し続ける
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