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ずっと、謝りたかった。
迷惑をかけて申し訳ない
許してもらえなくても構わない
むしろ、絶対に許さないでほしい。
ただ謝らせてほしい
謝る詩音に、近藤も自分も大変な時に何も出来なくて申し訳ないと謝罪をした。
妹では年が離れすぎているが、娘にしては年が近い。だが、自分にとっては昔から特別な存在。
何があってもこの子が抱えてるモノは、
一緒に抱え込む覚悟はしていたつもりだった。
でも自分は何も出来なかった。
どんどん色々な事が起こり、追いつけず、
気づけば今に至る。
不甲斐なくて仕方なかった。
近「聞いたぞ。」
[……はい。]
近「……何故、態々自分を陥れる様なあんな事を」
[自分なりのけじめです。]
~~~~~
斎「けじめ……?」
近「ああ。そこは譲れないと」
斎「良いのですか?」
近「よくない。ちっとも良くない。でも」
ここまでしっかり意思を持って話した詩音の
言葉を聞いてやりたい。
ーーー
ーーーーー
沖「…けじめって、、そんな」
斎「意思を、尊重してやりたいと局長は考えてらっしゃる」
沖「僕だって、…僕だって聞いてやりたい。でもっ、そんなの…。それじゃあ詩音は」
斎「……まだ本人には伝えていないから最終確定したわけではないだろう。
あくまでも局長と副長が話された中での決定事項だ。恐らく、再度また話し合いが行われる筈。あの二人もこのままで終わらせる事はないだろう。」
沖「隊長格達は話し合いには入れないんですね」
斎「今回ばかりは、平助達も黙っていないだろうしな」
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