第49章……最期

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土「お前…全然、これっぽっちも分かってねぇ! アイツらがお前の為に言ってる事は分かってると思うが、それを切り捨ててるのはお前自身だ。 知ってるか? アイツらなぁ、俺に何も言わずにここに来てんだぞ。どうも俺に気づかれてないと思ってるらしい。 全部気付いてるってのに…ったく、」 [気付いてて、何も言わずにいたんですね] 土「承知の上だ。全部知ってて目を瞑ってきた。」 お前を助ける為に。 土「じゃなきゃ、こんな数日放置してねぇ。 にも関わらずお前は全部蹴飛ばしやがる。 これ以上は俺にもどうする事も出来なくなる。 だから、最後の確認に来た。 いいか、これが本当に最後の機会だ。 俺が来た事もアイツらは知らねぇ。」 今なら、まだ 引き返せる。 土「本当に、何も話さない気か? お前が関わった奴らの名前だけでも言えば良いんだぞ」 情報を全て吐けとは言わない。 何も言わずにいる事が悪いんだったら、 1つだけでも関わる内容を言ってくれさえすれば 後はどうとでもなる。 情報収集の為に潜入した。 内部情報は手に入らなかったが、倒幕派を誰が筆頭に動かしてるのか分かれば お前を逃がす事だって、出来る。 土「詩音。」 [………土方さん。お話しがあります。]
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