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[お願いがあります。
私は、誰に何を言われようと何も話すつもりはありません。
皆さんには、迷惑をかけて本当に申し訳なく思っています…。
必死に…私を助けようとして下さいました。
でもっ、私が、……私自身が…差し伸べてくれた手を取ることが出来なくて、許せないんです。
私だけ1人…助かろうとする事は出来ません。
私を助ける為に、亡くなった方もいますっ、その方は私を何度も何度も支えてくれた方です…。
その方を…周りの方々を……裏切る事は出来ません。
それに私は、どんな理由であったとしても
新選組を一度捨てました。
あなた方から逃げたんです。
一度でも、皆さんを……信じれなくなってしまった。
私が…、私自身が、結果的に……あなた達を裏切ってしまったんです。
だから、私を裁いて下さい。
きちんとした新選組の裁きかたで。
こんなに沢山、迷惑をかけたんです。
最期くらい、迷惑はかけたくないです。
あなた達は、何も悪くないんですから。]
傷つく必要なんてない。
自分達を責める必要もない。
土「ったく、…お前は1人で背負いすぎだ。」
[そんなつもりはありません。
でも、これが私です。]
目に涙を浮かべ優しく微笑みゆっくりと頭を下げる。
気持ちを無駄にしてごめんなさい、
そして、ありがとうございました。と謝る詩音に土方は悔しそうに唇を噛む
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